警報・注意報・特殊報は何が違う?
「警報」は重要な病害虫の大発生が予測され早急な防除措置が必要なとき、「注意報」は警報ほどではないが多発が予測され早めの措置が必要なとき、「特殊報」は新しい病害虫の発見や発生の特異な現象で従来と異なる対策が必要になるおそれがあるときに、都道府県の判断で出されます。
今日の農業 | 畑の疑問
警報・注意報・特殊報の違い、「平年より多い」の意味、隣県の発表の受け止め方など、発表文を読むための疑問。(12問)
「警報」は重要な病害虫の大発生が予測され早急な防除措置が必要なとき、「注意報」は警報ほどではないが多発が予測され早めの措置が必要なとき、「特殊報」は新しい病害虫の発見や発生の特異な現象で従来と異なる対策が必要になるおそれがあるときに、都道府県の判断で出されます。
国の発生予報では、「平年値」は過去10年間の平均です。「多い」「やや多い」は、その平年値を中心にした度数分布のどこに入るかで決まる区分です。
警報・注意報は都道府県ごとの調査に基づいて県が出すもので、隣県の発表は自県への発表ではありません。ただし国の発生予報は地域ブロック単位で傾向を示すので、同じブロックなら「多い」見込みに含まれていることがあります。
農林水産省の集約ページでは、警報・注意報に期限は設けられていません。発表文に対象時期が書かれていればそれが目安で、なければ新しい発表や県の月報で更新されるまで参考にされます。
まず発表文の「対象作物・対象病害虫・対象地域・発表日」と、書かれている確認項目を読みます。国の発生予報でも、共通して「ほ場の観察」と「都道府県の発生予察情報を参考にする」ことが求められています。
国の発生予報(9月9日)では、多くの地域で出穂期は過ぎたものの、晩生品種などこれから出穂期・乳熟期を迎える水田に注意が呼びかけられています。自分の田んぼが出穂・登熟のどの段階かと、県の発表の確認項目が出発点です。
穂に出るいもち病のことで、国の発生予報では、降雨や結露で葉が長時間濡れる感染好適条件が続くと、急に発生・まん延するおそれがあるとしています。これから登熟する晩生品種や飼料用稲に注意が呼びかけられています。
国の発生予報では、トビイロウンカは急激に増殖し、多くなってからでは防除が困難なため、生息場所となる株元を注意深く観察して成虫・幼虫を確認するよう求めています。あわせて適期収穫も呼びかけられています。
植物防疫所の資料では、タバココナジラミはトマト黄化葉巻病のウイルス(TYLCV)を低い密度でも媒介するため、トマト生産で特に重要とされています。発表文にどちらの種名があるかで、あわせて確認したい病気が変わります。
国の発生予報は、施設栽培では開口部の防虫ネットの適切な展張と成虫の侵入防止、ほ場内のきめ細かい観察と早期発見を求めています(ヨトウ類の項)。コナジラミ類でも、まず開口部と葉裏の観察が出発点になります(当サイトの整理)。
国の発生予報では、一部の病害虫で特定の薬剤に対する感受性の低下(効きにくさ)が認められるとして、同一系統薬剤の連用を避け、県の発生予察情報を参考に薬剤を選ぶよう求めています。系統や具体的な薬剤は県の発表とラベルで確認します。当サイトは薬剤を選びません。
国の発生予報(9月9日)では、いちごのハダニ類は南関東・東海・近畿・南九州の一部で「多い」見込みで、9月2日に愛知県から注意報が出ています。国はハダニ類について「増殖力が高く、発生密度が高くなってからでは防除が困難」(茶の項)としており、早めの観察が出発点です。
本ページは参考情報です。防除の要否・方法・薬剤の選定は、県の発表・農薬ラベル・病害虫防除所等でご確認ください。