今日の農業 | 畑の疑問
畑の疑問
発表を読んで「これは何?」となったときの疑問を、短い回答・確認する項目・根拠資料の順で整理しました(全27問・順次追加)。防除の要否や薬剤は扱いません。
いま発表が多い病害虫
この集計に使える農林水産省の全国集約は、7月31日までの発表を反映しています。直近30日にあたる分がまだ届いていないため、順位は出せません。発表が無いという意味ではありません。
いま出ている発表は病害虫アラートマップに、公式の確認先は47都道府県の確認先にあります。
9月に確認したい疑問
編集部が時期で選んだものです(閲覧数の集計ではありません)。
作物から探す
発生予察の読み方
警報・注意報・特殊報の違い、「平年より多い」の意味、隣県の発表の受け止め方など、発表文を読むための疑問。
- 警報・注意報・特殊報は何が違う?「警報」は重要な病害虫の大発生が予測され早急な防除措置が必要なとき、「注意報」は警報ほどではないが多発が予測され早めの措置が必要なとき、「特殊報」は新しい病害虫の発見や発生の特異な現象で従来と異なる対策が必要になるおそれがあるときに、都道府県の判断で出されます。
- 発表の「平年より多い」は、何と比べている?国の発生予報では、「平年値」は過去10年間の平均です。「多い」「やや多い」は、その平年値を中心にした度数分布のどこに入るかで決まる区分です。
- 隣の県の注意報は、自分の地域にどう関係する?警報・注意報は都道府県ごとの調査に基づいて県が出すもので、隣県の発表は自県への発表ではありません。ただし国の発生予報は地域ブロック単位で傾向を示すので、同じブロックなら「多い」見込みに含まれていることがあります。
- 新しい発表がないとき、前の発表はまだ有効?農林水産省の集約ページでは、警報・注意報に期限は設けられていません。発表文に対象時期が書かれていればそれが目安で、なければ新しい発表や県の月報で更新されるまで参考にされます。
- 発表が出たら、自分の畑で何を確認する?まず発表文の「対象作物・対象病害虫・対象地域・発表日」と、書かれている確認項目を読みます。国の発生予報でも、共通して「ほ場の観察」と「都道府県の発生予察情報を参考にする」ことが求められています。
- 斑点米カメムシ類の発表が出たら、田んぼで何を確認する?国の発生予報(9月9日)では、多くの地域で出穂期は過ぎたものの、晩生品種などこれから出穂期・乳熟期を迎える水田に注意が呼びかけられています。自分の田んぼが出穂・登熟のどの段階かと、県の発表の確認項目が出発点です。
- いもち病の注意報にある「穂いもち」とは?穂に出るいもち病のことで、国の発生予報では、降雨や結露で葉が長時間濡れる感染好適条件が続くと、急に発生・まん延するおそれがあるとしています。これから登熟する晩生品種や飼料用稲に注意が呼びかけられています。
- トビイロウンカの発表の「株元を観察」とは?国の発生予報では、トビイロウンカは急激に増殖し、多くなってからでは防除が困難なため、生息場所となる株元を注意深く観察して成虫・幼虫を確認するよう求めています。あわせて適期収穫も呼びかけられています。
- コナジラミ類の発表:オンシツとタバコで何が変わる?植物防疫所の資料では、タバココナジラミはトマト黄化葉巻病のウイルス(TYLCV)を低い密度でも媒介するため、トマト生産で特に重要とされています。発表文にどちらの種名があるかで、あわせて確認したい病気が変わります。
- コナジラミ類の発表が出たら、ハウスで何を確認する?国の発生予報は、施設栽培では開口部の防虫ネットの適切な展張と成虫の侵入防止、ほ場内のきめ細かい観察と早期発見を求めています(ヨトウ類の項)。コナジラミ類でも、まず開口部と葉裏の観察が出発点になります(当サイトの整理)。
- 発表文の「薬剤感受性の低下」「同一系統」とは?国の発生予報では、一部の病害虫で特定の薬剤に対する感受性の低下(効きにくさ)が認められるとして、同一系統薬剤の連用を避け、県の発生予察情報を参考に薬剤を選ぶよう求めています。系統や具体的な薬剤は県の発表とラベルで確認します。当サイトは薬剤を選びません。
- いちごのハダニ類の注意報:何を確認する?国の発生予報(9月9日)では、いちごのハダニ類は南関東・東海・近畿・南九州の一部で「多い」見込みで、9月2日に愛知県から注意報が出ています。国はハダニ類について「増殖力が高く、発生密度が高くなってからでは防除が困難」(茶の項)としており、早めの観察が出発点です。
散布と気象
防除ナビの判定がどの気象条件を根拠にしているか、予報と畑のずれをどう見るかなど、散布と天気の疑問。
- 予報の風と、自分の畑の風が違うとき、何を見る?当サイトの防除ナビは、登録地点に近い予報の1時間ごとの風速(平均)と突風で判定しています。畑の風は地形や防風林で変わるので、判定は目安として、現地の風で最終判断してください。
- 散布のあとに雨が降りそう。どの情報を確認する?当サイトは散布後3時間の降水を先読みし、1時間以内に1mm以上の雨が見込まれる時間帯は×にしています。雨に強いかどうかは薬剤・剤型で違うので、最終的にはラベルとメーカーの情報で確認します。
- 朝露があるときの判定は、何を根拠にしている?当サイトは、7時までの時間帯で湿度90%以上なら朝露の可能性ありとして「◎」を「○」に一段下げています。葉面の濡れを実測しているわけではないので、注記として扱っています。
- ハウスの中と外、散布の判定はどちらの気象を見る?当サイトの防除ナビは屋外の予報(風・雨・湿度・気温)で判定しているので、ハウス内の散布には直接当てはまりません。ハウス内は換気の状態で温湿度が変わるため、ハウス内の温湿度計を基準にしてください。
相談の準備
防除所・普及指導機関・JAに相談する前に、何を記録し、どこを撮り、何を整理しておくとよいかの疑問。
- 葉の変色を相談する前に、何を記録しておく?相談先(都道府県の病害虫防除所・普及指導機関・JA)に伝わりやすいのは、「いつから・どこに・どのくらい」と「最近の作業と天気」です。農薬を使っていれば、使用記録(農薬名・使用日・使用量)が判断の材料になります。
- 写真は、どこを撮ると相談が早い?症状のある葉の表と裏、株全体、畑全体の3枚が基本です。比較のために健全な株も1枚あると、違いが伝わりやすくなります(当サイトの整理)。
- 散布したのに虫が減らない。相談前に何を整理する?散布の日時・その後の天気(雨・風)・使用記録を並べ、いつ何を見て「減っていない」と判断したかを整理します。国の発生予報でも、一部の薬剤に感受性の低下が見られる病害虫があるとして、県の発生予察情報を参考にするよう求めています。
- 病害虫の相談は、どこにできる?都道府県が設置する病害虫防除所が、発生予察と、農業者が行う防除への指導・協力を担っています。地域の普及指導センターやJAの営農指導も相談先です。見慣れない病害虫は植物防疫所への連絡が案内されています。
公的資料・ラベルの見方
農薬ラベルのどこを見るか、作物群での登録とは何か、登録農薬とは何かなど、公的資料の見方の疑問。
- 作物名や栽培条件が違う資料は、どこに注意して読む?農薬の登録は作物ごと、または植物学的に近い作物をまとめた「作物群」ごとです。ラベルの適用作物に自分の作物か、それを含む作物群が書かれているかが基準で、他作物向けの資料や作型の違う資料は、そのまま当てはめない前提で読みます。
- 農薬ラベルのどこを見れば「使えるか」が分かる?農薬の容器・包装には、適用作物・適用病害虫・使用時期・使用回数・希釈倍率・総使用回数が表示されます。使用基準(適用作物・使用時期・使用回数・希釈倍率)に従うことが、農薬使用者に求められています。
- 「登録農薬」とは? どこで確認する?農薬取締法に基づき農林水産大臣の登録を受けた農薬のことで、登録されていない農薬は使用できません。登録の際に、使える作物・時期・量などの使用基準が決められ、農薬登録情報提供システムで確認できます。
- 発表文の「薬剤感受性の低下」「同一系統」とは?国の発生予報では、一部の病害虫で特定の薬剤に対する感受性の低下(効きにくさ)が認められるとして、同一系統薬剤の連用を避け、県の発生予察情報を参考に薬剤を選ぶよう求めています。系統や具体的な薬剤は県の発表とラベルで確認します。当サイトは薬剤を選びません。
- 収穫中の散布で、必ず確認する表示は?ラベルの「使用時期」(収穫◯日前までなど)と「使用回数・総使用回数」です。使用基準に従うことは農薬使用者に求められており、収穫前日数の遵守が明記されています。
時期の確認項目
その作物のこの時期に、発表や気象情報のどこを確認しておくかの疑問。
- 斑点米カメムシ類の発表が出たら、田んぼで何を確認する?国の発生予報(9月9日)では、多くの地域で出穂期は過ぎたものの、晩生品種などこれから出穂期・乳熟期を迎える水田に注意が呼びかけられています。自分の田んぼが出穂・登熟のどの段階かと、県の発表の確認項目が出発点です。
- いもち病の注意報にある「穂いもち」とは?穂に出るいもち病のことで、国の発生予報では、降雨や結露で葉が長時間濡れる感染好適条件が続くと、急に発生・まん延するおそれがあるとしています。これから登熟する晩生品種や飼料用稲に注意が呼びかけられています。
- トビイロウンカの発表の「株元を観察」とは?国の発生予報では、トビイロウンカは急激に増殖し、多くなってからでは防除が困難なため、生息場所となる株元を注意深く観察して成虫・幼虫を確認するよう求めています。あわせて適期収穫も呼びかけられています。
- 出穂期の高温は、どの情報で先に知る?気象庁の「2週間気温予報」(毎日)と「早期天候情報」(月・木)が、6〜14日先の「かなり高い」気温を先に知らせます。「かなり高い」は、その時期として10年に1度程度の著しい高温で、出現確率30%以上のときに発表されます。
- 稲刈り前に雨が続くとき、確認しておく情報は?当サイトの作業ごよみは、収穫を当日1mm以上の雨と、前日の雨(1mm/5mm)で判定しています。週間予報で雨の切れ目を探し、県の発表(収穫期の病害虫)もあわせて見ます。
- コナジラミ類の発表:オンシツとタバコで何が変わる?植物防疫所の資料では、タバココナジラミはトマト黄化葉巻病のウイルス(TYLCV)を低い密度でも媒介するため、トマト生産で特に重要とされています。発表文にどちらの種名があるかで、あわせて確認したい病気が変わります。
- コナジラミ類の発表が出たら、ハウスで何を確認する?国の発生予報は、施設栽培では開口部の防虫ネットの適切な展張と成虫の侵入防止、ほ場内のきめ細かい観察と早期発見を求めています(ヨトウ類の項)。コナジラミ類でも、まず開口部と葉裏の観察が出発点になります(当サイトの整理)。
- いちごのハダニ類の注意報:何を確認する?国の発生予報(9月9日)では、いちごのハダニ類は南関東・東海・近畿・南九州の一部で「多い」見込みで、9月2日に愛知県から注意報が出ています。国はハダニ類について「増殖力が高く、発生密度が高くなってからでは防除が困難」(茶の項)としており、早めの観察が出発点です。
- 定植後の気象で、確認しておく項目は?当サイトの作業ごよみは、定植を当日5mm以上の雨や強風で避け、定植後3日以内に2〜30mmの雨があると活着に好適(◎の要素)として扱っています。定植後は2週間気温予報で高温の見込みもあわせて確認します。
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